その他もろもろ製作するかもしれないキット編
26年7月、最近増えてしまった3つのキットを加えました。Mercedes-Benz W196 (PROTAR 1/24)
メルセデス・ベンツがレース活動を休止する1955年にファンジオの手でフォーミュラ1のチャンピオンマシンとなったクルマ。2輪のDUCATI以外では珍しいデスモドロミックのバルブ機構を備えたエンジンを搭載しています。
世間では兄弟車の300SLRの方が有名かと思いますが、私はこのオープンホイールが好きです。プロターのキットはパーツ数も少なくシンプルなキットなのですが、課題が2つあります。
1つめはデカールには無いブルー基調なチェック柄のシートをどうするか?、2つめはスポークホイールは分割パーツで良く再現されていると思いながらも、もっと良くしたい。ということです。この2点が解決できそうだったら組み立ての優先度が一気に上がりそうです。
Lotus Esprit Sr.1 (ニチモ 1/24)
ヨーロッパSr.1を作っていた際、たまたまYoutubeで見かけたエスプリSr.1のレストア動画を見ていました。エスプリについてはデビューした頃から知っていましたが、ジウジアーロの直線的なデザインが、例えば同時期のFerrari308GTBの抑揚の効いたボディラインに比べ貧相に見えてしまい、惹かれることはありませんでした。
でも前記のレストア動画(アイルランドの方が作った、もの凄く良く出来たの動画で大変人気でした)を見ていて、ヨーロッパを更に洗練させた構造がよく理解でき一気に好きになってしまいました。
そして買ったのはフジミではなく、私が少年時代はかなりのシェアを持っていただろうニチモのキットです。もし作るとしたら幾つかカスタマイズしてみたい箇所があります・・・。
Lotus 56 (MPC 1/25)
1968年のインディ500でフィニッシュまで残り数周のところまでトップを走っていながらトラブルによりリタイアしたガスタービン4WDカーです。
そしてチャップマンはこのマシンの空力コンセプトの先進性を引き継いで、「葉巻型」フォーミュラカーの時代を終わらせた画期的なロータス72を完成します。
このキットはアメリカMPC社製、パッケージの底を見ると「AMTアーテル」のロゴがあり買収後のキットのようです。パッケージに描かれているように(牽引用の?)トラクターが付属しているのも面白く、併せて作りたいものです。
(2026年7月1日)
以下、積まれたカーモデルの一覧です。
FIAT 600 (CUNZE 1/24)
グンゼの「FIAT セイチェント」です。
日本ではアニメ(ルパン)の影響が大きく「500/チンクエチェント」の方が圧倒的に人気ですが私は姉貴分のセイチェントの方が好きです。 まあセイチェントを買えなかったイタリアの人々がチンクエチェントを買った訳で、 クルマの基本性能としてはセイチェントの方が遥かに上です。
かってカルロ・アバルトは、このモデルのエンジンをチューンし、排気量を上げ、 しまいにはバカでかい空力付加物を付けたレース車両を作っていますが、あれはチョットやり過ぎの感があります。 (初期の、例えばザガートのボディを被ったクルマなんかはエレガントで素敵なんですけどねえ。)
私の手持ちのキットの中では唯一の大衆車であるセイチェントですが、 ともかく私はこのクルマの(イタリア人のセンスに満ち溢れた)スタイルとコンセプト〜構造が好きで、 キットはアバルトのパーツを少し組んでるけど見かけはほぼノーマルに近い、 というような感じに仕上げれたらと思っています。
Porshe 907/8 (Heller 1/24)

このキット、907と908を選んで作れるコンバージョンキットの体になっていますが、それはまったくの嘘です。
キットのクルマは間違いなく「1967年のルマンを走った907の初期型/プロトタイプ」であって、 908とはまったくの別物です。 ボディのサイズ(908は車幅は拡く・全高は低く)に始まってフェンダーのラインやフロントのクリアパネルの形状など大きな違いが幾つもあります。 (買った人に違いが分かる筈もないと思っていたのか?まったくエレールもよくやるよ、って感じです。)
私自身は908が何より好きなプロトタイプスポーツカーなのですが、まともにキット化されたことはないように思います。 (若い頃はフェラーリ330P3/4が好きだったんですが、 最近は猫も杓子も330P4みたいになってしまったのと、齢を取ったせいで?抑揚の付きすぎたボディより、 908の清廉な?スタイルのほうが好みになりました。)
同じくマトラのMS670も大好きですが同様で、今さらキット化してくれるメーカーさんは無いでしょうね。
戻ってこの907、先に紹介したブラバムBT-21と同じくエレールのキットを日本向けにユニオンが販売、 ユニオンが無くなった後(金型を買い取ったのか?)Waveも販売したもので私は両方共持っています。 違いはWAVEのキットにはワイパーがエッチングの別パーツとして付いていることと、箱がやたらと大きいことです。
見たところ、キットの分割されたボディはヒドく合いが悪く苦労すること必至ですが、 ヴァイザッハのファクトリーからローンチされたばかりの真っ白なボディを再現できたらと考えています。
Tyllel-P34 1977.vertion (TENARIV 1/43)

私は今まで1/43のキットを組み立てたことがありません。やるとしたらチャレンジです。 今まで散々Youtubeでヨンサン製作の動画を見てきたのですが、 神がかったプロのフィニッシャーさんの手腕にため息を吐きながら、 「いつか作りたい」と思っていました。
テナリブはイタリアのメーカー各社に比べると随分マイナーなブランドですが、 私が好きなのは「フランス人たちのセンス」です。 キット完成画像の右側にあるのは、紙ペラ1枚のインストの中に描かれたイラストですが、私はこういうセンスのイラストが大好きで、 極端なことを言えば通販サイトに車体と併せて掲載されていたインストの画像を見てこのキットを買ったのです。
そしてティレルP34、私がF1に興味を持ち出した頃にデビューした「タイレルの6輪車」の翌1977年のバージョンです。 グッドイヤーが専用の小径フロントタイヤの開発を止め、とたんに迷走し始めてフロントのトレッドを大きく拡げたマシンですね。 (そして乗っていたペテルソンはロータスに乗った翌年のイタリアGPで、デュパイユも3年後にアルファロメオのテスト中に事故死したのは本当に辛いことでした。)
普通に見れば間違いなく不格好ですが、 私のような変人が見ればとてもカッコよく(同じ変人が一定以上いると見えて)日本のフジミをはじめ幾つかのメーカーでキット化されています。
作るとなれば、兎にも角にも完成させることが唯一の目標、もちろん素組みです。
Ferrari 312B3 "SPAZZANEVE" 1972 Press version (FDS 1/43)
次もヨンサン、フェラーリの「除雪車」です。
1972年の暮れ、フェラーリが翌年用のマシンとしてプレス向けに発表したマシンで、1973年に走った実際のマシンとは異なります。 この頃のフェラーリはかなりのドン底状態にあり、ヘンチクリンなマシンばかり作っていたのですが、 その試行錯誤が幸いしたのか翌74年には見事に復調し、移籍してきたニキ・ラウダがGP初勝利を飾ります。
(私はハタチ過ぎの頃、74年のオランダGPに勝ったラウダの乗った312B3の展示車両を見ました。生まれて始めて見たF1の実車でした。)
これは除雪車(SPAZZANEVE)と揶揄されたマシンですが、私には74年型312B3の萌芽が垣間見えて好ましく見えます。 (上のティレルが好きなのと同じでただの変わり者とも言えますね。)
このキットはホワイトメタル製ですが、上のレジン製ティレルがまともに作れたようだったらチャレンジします。
Ferrari 641/2 (TAMIYA 1/12)
このキットはタミヤから久々に発売された1/12キットですね。
私が結婚した1991年、当時住んでいたマンション(豊中市/大阪)のそばにあった昔ながらの模型屋さんで、 かってのヨメさんを説き伏せて買ったはいいものの、その後30数年間組み立てずに取っておいたシロモノです。
私は1987年から1995年くらいまで、ほぼ毎年鈴鹿の日本GPを現地で観戦していましたが、 このジョン・バーナードのデザインしたマシンのスタイルはF1史上もっとも美しいものと思っています。 併せて自然吸気V12のエンジン音もまさに「天使の金切り声」のようでしたね。(昨年久々に鈴鹿に行ってF1のテスト走行を見てきましたが、現在の超ロングホイルベースで電気仕掛けなターボエンジンの鈍重なマシンとはまったく違います。)
作るとしたらデカールを新たに調達しなければならないでしょうけど、それまで元気でいられるかな・・・
その他にも、「違いの分かる男、由良拓也」のグラチャンマシンMCS8(モデラーズ製)や、76年型マクラーレンM23など幾つかありますが、 上記の積みプラが減ってきたらまた紹介します。
(2025年3月6日)
