Lotus 46 & 47 （YODEL／CROWN／Studio27 1/24）製作【予告】編
ロータス セブンに対し、クローズドボディで一番好きなロータスはミッドシップの「Type46」と「Type47」です。
「わかりにくい言い回しをするな、ちゃんと『ロータス ヨーロッパ』と呼べ！」という声が聞こえてきそうですね。
ロータスのヨーロッパといえば私のような世代には、スーパーカーブームを巻き起こした「サーキットの狼」の主人公、
風吹裕也（モデルはかの風戸裕）が乗っていたということで知名度抜群だと思います。
でも私は、そのヨーロッパが好きじゃないんです。 具体的には「シリーズ2後期型（Type65）」以降「ツインカム／スペシャル（Type74）」が対象ですが、 特にType74は対米輸出を念頭にアメリカの保安基準に適合させるため
上記ほかの改修を行い、もともと「パン屋のバン」と言われながらも流麗だったスタイルが台無しになってしまったように思えます。（ちょっと言い過ぎかな？）
その点、Type46（ヨーロッパ Sr.1）は窓もまともに開かないドアしか備えず、エンジンはルノー讓りのOHVですが、 その低く構えたシンプルでストイックなボディが魅力的です。
そしてType47、（ヨーロッパとは呼ばない）ロータス47GTは50台代前後しか生産されていない超希少な純レーシングカーで、 Type46のシャーシを強化しサスペンションも別物、エンジンは170馬力のロータスツインカム。60年代後半の Gr.4カテゴリーを席巻したクルマです。（当時の日本での販売価格は650万円！だったとのこと、 もし見かけたとしても、おそらくType54ベースのニセモノの確率大です。）
また私が特に好きなポイントは、マグホイルの中心に光るセンターロックの三つ又スピナーでしょうか （レーシングエランの26Rに付いてるようなヤツ）。
そして今回は3つのキットを作りますが、
先ず最初に入手したのは「ヨーデル」という未知のメーカーのキットで、
「ロータス ヨーロッパ・スペシャルタイプ」という謎の名前（笑）が付いています。
想像するに当初はただの「ロータス ヨーロッパ」として売り出したものの、 世のスーパーカーブームを受けて「スペシャルタイプ」をあと付けされたのではないでしょうか？ イラストは中々緻密で、当時流行った「JPS」カラーで描かれていますが何故だか右上のドライバーのヘルメットは、 当時ティレルにいたジョディ・シェクターなのが面白いですね。
さらに面白いのが、イラストが「シリーズ2前期型（Type54）」にアルミホイールを履かせたものなのに対し、 キットは最初期型のヨーロッパ（Type46）なのです。 私がこのキットを入手したのは、そのことがわかってのことで、ヤフオクで落札金額は550円と格安でした。 そして今回はこのキットを使って「なんちゃってロータス47GT」を作ろうと思っています。 （ボディ周りはかなりの修正が必要ですし、例の三つ又スピナーも再現しなければなりません。）
続いて、ヨーデル版を落札した僅か1週間後、今度は800円で落札したのがクラウン社のキット。今はエアガンメーカーになったクラウンですが、このキットのBOXアートは何ともシンプル、ヨーデルと違って中身はちゃんとイラストと同じヨーロッパのシリーズ2前期型です。
そしてこのキットも若干の修正を加え、 メッキのキャップ付きホイールを履いた最初期型のシリーズ1（Type46）として仕立てる予定です。
そして3つ目は本格派、スタジオ27の「ロータス47GT」です。
このキットはレジン製で、タミヤの「ロータス ヨーロッパ スペシャル」が必要なトランスキットになります。
実は上の2つのキットを手に入れた時点で打ち止めしようと考えていましたが、 JOKERというガレージブランドとスタジオ27が、レジンキットで47GTを販売していたことは知っていました。 しかし双方のキットとも高価で諦めかけていたところ、これまたヤフオクに安価で出品されていたのを見つけ、 競り合いながらも定価（16,000円）の2/3の価格で入手できました。それでも前の2つのキットの10〜20倍の価格です。
キットは、1968年にイギリスのブランズハッチで行われたBOAC 500kmレース(BOACはスポンサー名、今のブリティッシュ・エアウェイズ) にエントリーした車体をモデル化していますが、わたし自身はゴールドリーフカラーがあまり好きではないこともあり、 プライベーター風のマシンに仕立てようかと考えています。
（2025年3月6日）
クラウン版の製作をペンディング
セブンを製作後、いったんクラウン社のヨーロッパsr.2の製作に取りかかりましたが、たったの1日で挫折してしまいました。
（3つのキットを並べて比較しているところ。造形的には一番アバウトなヨーデル版が、ボディが締まってカッコよく見えるのが面白い。）
クラウン社のキットは無論モーターライズながら、電池ボックスが前方にありキャビンが上げ底になっていない（その代わりノーズが盛り上がってしまっている）。そしてリアのモーターの上には今度は上げ底のエンジンルームがあったりして、良く考えられているとは思いながら、私が挫折したポイントはリアの小さなウインドウ周りの造形がいっさい省略されていることでした。
写りが悪いですが、上の画像（右側）は完成時と同じ状態です。リアウインドウ下側の黒い部分はエンジンルームのパーツで、その上にフードが被さるカタチです（画像左端）。ボディ側とエンジンルーム側にはかなりの段差がある上、ウインドウ周りのパーツはありません。 リアルにしようとやってできない事は無いのかもしれませんが、ルーフの下の奥まった部分でアールまで付いており、今の私のスキルでは敷居が高すぎました。
【追記】
その後、プロモデラーの北澤志朗さんが、シリーズ1に改造したクラウンのヨーロッパを公開されていることを知りました。さすがです。いつか私も再チャレンジできるかな。
ピンチヒッターを購入
クラウンのキットを買ったのは「ヨーロッパ シリーズ1（Type46)」をノーマルな状態で作りたかったからです。
その目的は諦めきれないのですが、次の選択肢はタミヤ製かフジミ製（共にスペシャル／Type74）を使って修正するしかなさそうです。（大昔のなかなかリアルな日東／ニットー製Type46が存在しますが、プレミアムが付いていてめちゃくちゃ高いのでボツ。）
私の手元にはスタジオ27（トランスキット）用にタミヤのキットがありますが、デティールが非常に正確なため修正はできなさそうです。そこでフジミのキットについて調べてみたところ、ヘッドライト周りの造形などがType54に近い事が分かりました。
（たしかにBoxアートもそんな感じ･･･フジミの原型を作った方がType65/74がカッコわるいと思ってのことか知りませんが･･･）
そしてType54と46には僅かな違いしか無いので、さっそくネットで購入しました。届いたらすぐにフジミ版ページを公開する予定です。
（2025年11月13日）
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