エンジンの組み立て
これまで、ボディ後部の修正や追加工作、フロントサス周りの加工やインパネの工作など、パーツの自作が必要なパートの工作を行ってきましたが、それもどうやらひと通り終えたので、今回はエンジンを組み立てます。前作のセブリング風スプライトはエンジンレスだったので、エンジンの組み立ては初めてになります。
(正確には少年時代にタミヤの1/12F1カーや1/6バイクのエンジンの組み立てを途中で投げ出して以来・・・笑)
エンジン及びエンジンルームの製作に当たっては、ケーブル類の追加工作にチャレンジしようと思います。
ポイントとしては、
・電気系(プラグ・イグニッション・バッテリーの各ケーブルもどき・・・)
・キャブレター(燃料供給ライン・スロットルリンケージもどき・・・)
・ハイドロ系(クラッチ・ブレーキラインもどき・・・)
の3系統の表現になりますが、いきなり上手く作れるでしょうか?
エンジンブロック

ちなみにオイルパンの前端下部には、キットではモールドされていないドレンプラグ(ボルト)を、手持ちでやや大きめですが3Dプリントのボルトを追加しておきました。
塗装について、実車のエンジンブロックは赤や緑など派手な色で塗られているものが多いようですが、60年以上前のクルマでもあり私なりのイメージで地味目の色味で仕上げてみました。
苦労しながらも完成!

(ロータスから独立したマイク・コスティンとキース・ダックワースがチューニングしたフォードベースの116E型エンジン。
コスワースとフォード、そしてロータスとの提携は、この約5年後に奇跡のレーシングエンジン「DFV」を生み出しますよね。)
コスワースとフォード、そしてロータスとの提携は、この約5年後に奇跡のレーシングエンジン「DFV」を生み出しますよね。)
先ずウェーバーキャブレター、一体成形なのにとてもリアルなモールドなうえアルミ挽物のエアファンネルが付属しています(プラとはリアルさが違いますね)なおキャブ本体は実物では真鍮等で出来たアジャストスクリュー類をそれっぽく塗り分けることで格段にリアルさが増すと思います(私は真鍮に似た色の塗料が手元に無かったのでタミヤのチタンシルバーにクリアレッドを足して調色しました)。そしてこのエンジンは今や姿を消したカウンターフローのOHVエンジンですのでキャブレター側のInマニとExマニの出口が並列しています。

そして太めながらも、かって真空管アンプを作った際に残った線材を耐圧チューブ風にでっちあげ、あとはアルミパイプや洋白線、プラ板などを使って燃料ラインとスロットルのリンケージもどきを作りました。リンケージからはロッカーカバーの上に作ったガイドを通じてスロットルペダルへ繋ぎます。
続いて反対側、モールドされているプラグを削り取り、穴を開けて真鍮パイプ(穴径0.5mm)をプラグ代わりに差し込みました。そして0.4mmパイピング用コードをつかって、前回穴を開けたデスビと繋ぎます。
さらにデスビの中央に接着したコードはランナーからでっち上げたイグニッションコイルへ接着します。
なお、トランスミッションの後部から伸びた赤いコードは、バッテリーの+端子と繋ぐものです。
最後に、組み立てたエンジンをシャーシに仮り置きしエンジンフードを被せたところ、なんとフードが1ミリほど浮いてしまいます。原因を調べると、キャブの上に加えた耐圧チューブもどきと、前回に仮組みして確認したはずのロッカーカバー上のキャップがそれぞれフードに干渉しています。
はてどうしたものかと悩んだ結果、シャーシ側のマウント受け部分をコンマ数ミリ、結構分厚いエンジンフードもコンマ数ミリほど削って薄くすることで、ピタリと閉まるようになりました。
削ることの面倒臭さより、模型とはいえこのクリアランスの無さ!に感心した次第です。
さて、エンジンの組み立てを終え、次はいよいよボディの塗装を行います。これが終わらないと足回りやスカットル部の組み立てへ進めませんからね。
ということで次回はボディの塗装が終わった頃合いに更新の予定です。
(8月27日)