BRM・P57(Wills Finecast 1/24)製作編

( プラモデルとは異次元の質感が伝わるでしょうか? 私は実際手にとって作業しているのでカラダで感じますけど、比重はプラの7倍以上ですからね。 )
塗装前の最終仕上げ
エアファンネルメッシュこの作業は何回も失敗しながら数回目に使えるものが出来上がる・・・みたいな感じを予想していたのに対し、素材のメッシュの面積は限られているので、どれだけ失敗を少なく出来るかかなり考えました。
そして思いついたのは、①後ろに向かってわずかに絞り込んでいる形状を再現するため木片から「型」をつくる、②サイズを合わせるために「正確」なサイズの型紙をプラ板でつくる、ことの2つでした

でもこの下準備のおかげで、最初から失敗せずに本番用をつくることが出来たんですが、始めに作ったのは網目をクロス(X)にしたものでした。これは想像通り微妙な角度やサイズの調整が難しく、次にプラス(+)網目で作ったところ、こちらは格段に加工しやすく、見た目の方も最初はX目がカッコイイと思っていたものの、作ってみると+目の方が素直で本物っぽく見えたためこちらを使うことにしました。

( この画像はクロス網目を仮り付けしたもの。メッシュの奥にエアファンネルが見える、キットには無い精密感を表現できた! )
ウインドウスクリーン
バキュームフォームで成形されたパーツというのは、ガレージキットやスケールが小さいヨンサン(1/43)のキットに入っているパーツで、何と言ってもその薄さが魅力的なんですが、一方で正確な切り出しが要求されます。私はキレイに仕上げられたバキュームパーツに長いあいだ憧れていたのですが、決して器用ではない私にはその切り出し作業を怖く思っていたものです。
そしてついにバキュームパーツに手を入れる日が来ました。それにしても経年変化で痩せてしまったのか?このパーツは薄い。私は他にも未着手のロータス22(JOKERのトランスキット)に入っていたバキュームパーツにも触れていますが、それに比べてもかなり薄く、言わば「ペラペラ」です。ノギスで測ったら厚さは0.1mmほどしかありません。
そして意を決して、細く切ったマスキングテープで大方のラインを引き、そこに沿って半世紀以上前に買ったタミヤのデカールバサミと曲線バサミを使って切り出しました。

( 志賀針を通しチューブで仮止めしているところ。本番の際は短い針を内側から接着しなければならない、これも大変そう。 )
さらに集中力を保ったまま、切り出したスクリーンをボディに固定して一度に0.5mmの孔を開けました。いや〜緊張しました!

( 2つの作業の成果、間違いなく今回の製作のハイライトの1つでした。 )
バックミラー
今度はスクリーンに取り付けるバックミラーです。キットに入っているミラーは致し方ないのですがステーが厚く、リアルとは言えません。ですが調べてみるとP57は下の画像のように1963年型になるとミラーは直接スクリーンに取り付けられ、縦のステーが無くなっています。


リアスタビライザー
ひと月ほど前に試作していたリアのスタビライザーですが、取り付け方に難があったのでここでバー部分を作り替えました。

( サスアーム側のロッドをアルミパイプ、そして志賀針とアルミパイプで作った結果、リアの解像度/精密感が上がりグッとシャープになったように思います。 )
左右をそれぞれ45度ほど曲げた志賀針にし、アルミパイプで接続する3ピースにすることで位置の調整がしやすくなり、ダンパーの頂点部分にピタッと収まるようになりました。
フロント側のブレーキライン
前から見た実車画像では、フロントのブレーキラインがけっこう目立っています。

ホイールの仕上げ
前回必死にになってバリというか無駄な部分を削り取ったホイール、プラサフを吹く前にあらためて磨き直しました。

今回はここまで、次回からいよいよ塗装の予定です。
(2026年9月5日)
塗装(前半)
ホイール前回の最後にプラサフを吹くと書いたホイール、メタル感を残しながらツヤを消せないものか考えた挙げ句、結局サフも吹かず色も塗らない代わりにつや消しのクリアを吹きました。

プライマーサーフェイサー
最初にクレオスのプラサフを吹いた後、プライマー成分の入ったサフのハンドピースの手入れの面倒くささがいやになり、ボディの方はタミヤの缶サフ(プライマー成分の入ったスーパーサーフェイサー)を使ってみた。

そして一度吹いてみると、生地の状態ではわからなかったアラが幾つもみえてきます(っていうか、これがサフを吹く目的の一つですからね)。結局3回ほど修正吹きをする羽目にはなりましたが、こんな時にも缶スプレーは本当に楽ちんですね。
エンジン〜足廻りの塗装
このパートでは、リアクスルと前後のアップライト、そしてエアファンネルは無塗装にして生地を活かしました。

( 何度も書いてる気がするけど、フロントのタイロッド、リアのスタビを自作工作したことで解像度が上がり気に入ってます。 )
なおスタビライザーのバーについても塗装ではなく(Zippoで炙って)焼入れしてみました。
最後は仮組み
ここまでくるとホワイトメタルの地肌はほぼ無くなり、全体の輪郭がハッキリと浮かび上がってきます。

( リアのアップライトとシャーシを繋ぐラジアスアームはキットのホワイトメタルパーツから1mm径のアルミ棒に置き換え。 )
エンジンとリアのアクスル部分、それを跨ぐエキゾーストパイプの接着はかなりタイトでしたが、そのユニット部分とボディの接合もこれまたシビアで、特にボディとスタビライザーが接近する部分は、一度仕上げたはずのボディ上部をあらためて削り直しする必要がありました。
それにしても初めてのホワイトメタル製キット、その質感には圧倒されっぱなしでした。プラモデルとは別次元ですね。
下はパーツの一覧画像。ざっと数えてみるとディテールアップのために、キットのパーツ数をはるかに超えるパーツを追加していました。これはキット自体の素性がいいからなんだと思います。

( 左右のミラー、ボディサイドに取り付けるイグナイター、そしてプラ板から切り出したヘッドレストが写ってないことに気付いた。 )
次はボディ塗装
下の画像はSpark製の1/43(左)と1/18(右)モデルカー。先に紹介した1/8の超弩級モデルは62年型でしたけど、こちらは私が作ろうとしている63年型です。

そして私は上の2つのモデルの中間というか、同時代に活躍したGTカー、アストンマーチンのDB4GTツァガートのようなメタリックがかったグリーンを参考にして調色してみようと思います。そしてもちろんノーズの先端は1/43のモデル同様オレンジ色のリング状に塗りますよ。
(2026年9月20日)
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